フードバンクの活動

フードバンク活動

 日本では、食料自給率が4割(カロリーベース)を切っているにも関わらず、印字ミスや外箱の破損等の理由で流通させることができずに処分せざるを得ない食料は年間約5~800万トンと言われており、これは日本の米の生産量に相当します。その一方で、明日の食事にも事欠く人が増えています。               
 私たちは、この矛盾した2つの問題を結びつけ、処分せざるを得ない食料を預かり、本当に食料を必要としている人や場所に届ける、フードバンク事業を行います。                       
 フードバンク活動を行うことで、企業は処分コストの削減ができ、地域の社会貢献につながり、また、環境負荷の軽減といった効果も期待できます。その一方で、困窮者が食料の支援を受けることにより、節約をすることができた食費を就職活動等、別のことに使うことができるようになり、生活に余裕ができることになります。また、大規模災害のおそれがある静岡県において、フードバンク倉庫は食料備蓄庫としての機能も担います。  

 

企業や個人の方からの募集

 缶詰などを作っている食品加工会社やスーパーや小売店、農家、個人の方々から生活に困っている方々に提供する食品を募集しています。
 また、夏と冬に個人の家庭に眠っている食品を募集する食品寄贈キャンペーン「フードドライブ」を実施しています。主に集めている食品はお米やパスタ、缶詰、フリーズドライ食品、インスタント 食品、レトルト食品、調味料、お菓子、飲料など、原則として、常温保存できるもののご寄付をお願いします。(賞味期限が1ヵ月以上残っているもので、未開封の物に限らせていただきます。)

食品を届ける

 寄贈を受けた食品はフードバンクふじのくにの倉庫で賞味期限別に分け、相談者が安全に口に入れられるように管理します。その食品を行政、社会福祉協議会、生活困窮者支援団体などを通じ、生活に困窮し、支援を望む方や福祉施設へ食品の提供を行います。

人と地域を繋げる

 私たち「フードバンクふじのくに」はフードバンクを地域の仕組みとして定着させ、食を通じて人の縁を結び、お互いが助け合う、「困った時はお互い様」な社会作りを目指しています。
 食を通じて、人と地域、社会をつなげ、フードバンクの仕組みが、私たちの暮らす社会の在り方を改めて見直すきっかけとなり、「もったいない」を「ありがとう」に変えることが当たり前の社会になることを、私たちは強く望んでいます。

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